Yo、ワッツアップ、こんちわ、元気ですか。














石の上にも3年と言われるけど、
【1年】という単位が駆け抜けるスピード感は年々上がっていく。
思春期の1年、30代の1年。
両方経験したらスピード感が全く違う事にびっくりさせられる。
スピードのせいにせず、コツコツと何かを頑張れる人間に勝るもんは何もないなと、年を重ねる毎に感じてる。
もう6月。

少し昔を思い出してみる。
干支がひとまわりする12年前。

当時22歳、親元を離れ、神戸・陸路の玄関口で一人で生計を立て始めた。
それはそれは毎日が刺激で溢れていた。
夜な夜なクラブで踊りあかし、乾杯し、泥酔し、二日酔いで通勤列車に飛び乗るも昼間は仕事に身は入らず、
仕事が終わると溜めてたDVDや書籍、雑誌を読みまくり、ご飯を食べたらまたクラブへ。
この生活は学生時代から変わらずで、学校では、社会では教えてくれない事を沢山見ること、知ることが出来たとても刺激的な毎日だ。

クラブでは、レコ屋でよく会う名前もよく知らない後輩、いつも女をはべらかしてるだけの先輩、
絶叫と虚無感を体言するオールドスクーラー。
中身なんてない唯の体育会系の付き合いや、他ジャンルのDJに教えてもらうレコード。
イケテル男子を漁っている自称日本語ラップ通の女、ぶっ飛んで失禁しているギリギリアウトな人。
色んな人と乾杯して、酒の話・女の話・街の話・音楽の話。いろーんな情報をゲットできた。

こんな刺激的な場所は、昼間の世界では見たことがない。
それは34歳になった今でも見つからない。

あんなに鼓膜とソウルを振るわせた情報ツールが、いつの間にか端末越しに見る活字がメインとなった。

人は年をとる。環境が変わる。生活が変わる。
昔のように「Yo、ワッツアップ」って簡単には会えない。
あの時よりも金はあっても時間が持てない。
でもそれは言い訳でしかないんだって、本当はわかっている。

じゃあ、どうするか。
やりたい事をやるのが一番だよ。もちろん出来る範囲でね。
アンチロックシステム?社畜?ファッキンサラリーマン?なんだそりゃ。
決められた線路を進む人生?ブラック企業?なんじゃそりゃ。

ちがうちがう、その線路に、その列車に飛び乗ったのは自分なんすよ。

ソーシャルな世界で垣間見える華やかな世界も、裏を返せば寂しい人の幻想であったりもする。
目の前の今日、そう今の生活が、ここまで自分で選んできた道筋の通過点であり
線路なんてこの先自分で幾らでも作れるんすよ。

各駅停車でも特急でも、目指す方向があれば、何かにチャレンジしてれば
人生は楽しいぞ!

och.

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